東電廃止措置

【有料記事・要旨】東京電力ホールディングスは今回の刑事訴訟への直接的な言及は避けつつ、こうコメントした。「事故を起こした責任については無罪となったが、賠償などには最後まで取り組まないといけない」。東電幹部は厳しい表情を崩さなかった。刑事では無罪となったが、原発事故で避難を余儀なくされた住民らが損害賠償を求める民事の集団訴訟は全国各地で約30件にのぼり、東電の安全対策の落ち度や賠償額の妥当性を争っている。原告は1万人超とされる。福島県から避難した住民が前橋地裁で起こした訴訟では、17年3月に判決が「津波の到来を予見でき、事故を防ぐことができた」と判断し、国と東電に賠償を命じた。民事で東電の責任を巡る訴訟は続いている。

事故で核燃料が溶け落ちた福島第1原発では難作業で、費用は当初想定の2兆円から8兆円に膨れあがった。賠償費用などを含めて総額22兆円かかる。そのうち16兆円は東電が負担する。足元では東電に資金がなく、国から借りて将来返す方針だ。東電は返済を進めるため、年4500億円の連結最終利益を確保する必要がある。しかし19年3月期は前の期比27%減の2324億円どまりだ。新たな再建計画の策定では事業の整理や重いが負わねばならない安全維持コストについて抜本的な議論を進める必要がある。

○結審まで37回　強気の3人、いらだち見せ反論も…東電旧経営陣裁判

産経新聞 9/20(金) 1:44

https://www.sankei.com/affairs/news/190920/afr1909200004-n1.html

○刑事責任問えず「ギョウカ」の壁　東電旧経営陣に無罪

編集委員　坂口祐一

日本経済新聞 2019年9月20日 0:00

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO50014360Z10C19A9CR8000?type=my#AAAUgjYwMA

【有料記事・要旨】「ギョウカは捜査を尽くしても起訴できなかったり、無罪になったりする」「被害者・遺族の気持ちに応えたいし、一般の感情も分かる。だが法制度や刑罰のあり方を考えると壁は高い」捜査関係者に聞けば、ほぼ全員がこう答える「ギョウカ」。刑法に定められた業務上過失致死傷罪のことだ。危険をともなう業務などで必要な注意を怠り、人を死傷させた場合に適用される。

立証が難しいのは「事故を具体的に予見できた」「未然に防ぐ義務があったのに怠った」という一連の経緯を証明しなければならないからだ。処罰の対象は個人に限られる。だが原発のような巨大なシステムには多くの人が関わるため個々人の過失や責任の範囲を明確に捉えるのは簡単ではない。全体を統括する経営トップは、現場の担当者に比べ具体的な関わりは薄くなる。「万一」に備え、予見の可能性を広くとらえることは市民感覚としては納得がいく。だが処罰対象が広がり、コストも膨大にかかることにつながりかねない。たとえば首都直下型や東海、東南海、南海地震は「起きる」と想定されている。防潮堤のかさ上げや木造住宅の密集といった課題が解決されないうちに地震で被害が出れば、各地のインフラ事業者や自治体の長は軒並み刑事責任を問われることになるかもしれない。米国などでは、業過は刑事責任を問わないのが原則になっている。責任を追及しようとすると真実が隠され、再発防止にむしろ役立たない、という考えが主流だという。

かわりに議会や国家運輸安全委員会のような機関が強い権限を持ち、公聴会を開き、懲罰的な課徴金を課し、強い行政指導がなされる。

○東電旧経営陣に無罪判決　刑事司法の限界示す

河北新報 2019年09月20日金曜日

https://www.kahoku.co.jp/special/spe1090/20190920_01.html

○東電旧経営陣に無罪判決　大津波の予見可能性否定

河北新報 2019年09月20日金曜日

https://www.kahoku.co.jp/special/spe1090/20190920_02.html

○原発事故、なぜ責任問えぬ　東電元トップ無罪判決に怒り

朝日新聞 9/19(木) 23:18

https://www.asahi.com/articles/ASM9M3JSVM9MUTIL014.html?iref=pc_ss_date

○無罪判決「想定通り」＝不起訴判断の検察当局－福島原発事故

時事通信 9/19(木) 20:32

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019091901272&g=soc

○「証拠あったのに」と憤り＝原発告訴団、控訴求める－東電旧経営陣裁判

時事通信 9/19(木) 20:02

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019091901241&g=soc

○東電旧経営陣に無罪　福島の被災者、諦めの声

日本経済新聞 2019年9月19日 19:15

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO49998350Z10C19A9CC1000?type=my#AAAUgjYwMA

○巨大津波襲来の可能性「信頼性あるものと認識せず」　東電旧経営陣無罪判決

産経新聞 9/19(木) 18:11

https://www.sankei.com/affairs/news/190919/afr1909190037-n1.html

○「改めておわび」東電旧経営陣3被告がコメント

産経新聞 9/19(木) 17:31

https://www.sankei.com/affairs/news/190919/afr1909190032-n1.html

○原発事故東電旧経営陣に無罪判決「津波の予測可能性なし」

NHK 2019年9月19日 17時30分

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190919/k10012089251000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001

○官房長官「原発事故二度と起こさぬ」

日本経済新聞 2019年9月19日 17:19

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO49990330Z10C19A9CC1000?type=my#AAAUgjYwMA

○原発事故の責任を誰が取るのか。「市民感覚」で始まった裁判で東電元会長らに無罪判決

BuzzFeed 9/19(木) 17:18

https://www.buzzfeed.com/jp/yoshihirokando/tepco

○原発停止「被告らの一存で容易に実行できず」東電旧経営陣無罪判決で裁判長

産経新聞 9/19(木) 16:45

https://www.sankei.com/affairs/news/190919/afr1909190025-n1.html

○原発事故無罪「改めて心からおわび」と東電

共同通信 2019/9/19 13:47

https://this.kiji.is/547278009731875937

○東電旧経営陣3人に無罪　原発事故で強制起訴

日本経済新聞 2019年9月19日 13:18

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO49963860Z10C19A9MM0000?type=my#AAAUgjYwMA

○東電旧経営陣3人全員に無罪

NHK 09月19日　13時17分

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190919/1000036459.html

○判決に一礼、表情緩める＝無罪にどよめく傍聴席－避難者怒りの声・東京地裁

時事通信 9/19(木) 12:35

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019091900627&g=soc

○福島第一原発事故東電旧経営陣3人にきょう判決

NHK福島 9月19日5時00分

https://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20190919/0500_touden.html

○「足しげく通う」　経産相福島入り、廃炉作業を視察

河北新報 2019年09月19日木曜日

https://www.kahoku.co.jp/special/spe1090/20190919_02.html

○原子力規制委員会の委員長を務めた田中俊一さん　福島第一原発の処理水について持論

福島テレビ 9/18(水) 21:00

https://www.fnn.jp/posts/00075900FTV

○菅原経産相が福島第一原発訪問「廃炉・汚染水対策進める」

NHK 2019年9月18日 19時21分

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190918/k10012088101000.html

○旧経営陣3人19日判決　東電原発事故強制起訴裁判　刑事責任どう判断

福島民報 9/18(水) 8:42

https://www.minpo.jp/news/moredetail/2019091867556

○日韓、IAEAで応酬　福島の原発処理水巡り

韓国「世界で不安増大」/日本「事実に基づかず」

日本経済新聞 2019年9月17日 15:30

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO49866020X10C19A9EAF000?type=my#AAAUgjQwMA

【有料記事・要旨】国際原子力機関（IAEA）の総会で、東京電力福島第1原発の放射性物質を含んだ処理水の処分を巡って、日本と韓国が応酬を繰り広げた。韓国は「汚染水問題は未解決で、世界中で恐怖と不安が増大している」と批判。日本は「事実に基づいておらず、全く受け入れられない」と反論した。竹本直一科学技術相は、トリチウム以外の放射性物質はほとんど取り除かれたと説明した。「事実や科学的根拠に基づかない批判もある。公平な議論を強く望む」と指摘した。韓国の科学技術情報通信省の文美玉（ムン・ミオク）次官は、「世界で不安が広がっている」と指摘した。海に放出された場合、「もはや日本の問題ではなく、地球全体の海洋環境に影響を及ぼす可能性のある国際問題だ」と述べた。

○原発汚染水処理「受け入れ余地ある」　松井・大阪市長

日本経済新聞 2019年9月17日 13:36

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO49872880X10C19A9AC1000?type=my#AAAUgjQwMA

○「停止回避で先送り」＝元幹部調書でも対立－東電原発事故公判

時事通信 9/17(火) 7:16

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019091600330&g=eco

〇原発事故、国民皆で考えて＝公判「東電知る材料」－元規制委の島崎氏

時事通信 9/17(火) 7:16

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019091600333&g=eco

〇原発事故、責任誰に＝遺族「私たち目線で判断を」－東電旧経営陣19日に判決

時事通信 9/17(火) 7:14

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019091500255&g=soc

〇原発事故　巨大津波の予見性が焦点

東電旧経営陣に19日地裁判決　対策でも主張対立

日本経済新聞 2019年9月17日 2:00

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO49842600U9A910C1CR8000?type=my#AAAUgjYwMA

【有料記事・要旨】福島第1原子力発電所事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東京電力旧経営陣3人の判決が19日、東京地裁（永渕健一裁判長）で言い渡される。巨大津波を予見し、有効な対策を取ることができたかが争点。禁錮5年の求刑に対し、旧経営陣側は無罪を主張している。

2017年6月に始まった公判には、東電関係者や専門家ら20人超が証人として出廷した。太平洋側の日本海溝沿いで巨大地震が発生しうるとした政府の地震調査研究推進本部の長期評価（02年公表）や、津波の対策に関する社内での議論の経過について証言した。公判では長期評価の信頼性や福島第1原発の高さ10メートルの敷地を超える津波の予見可能性などを巡り、検察官役の指定弁護士と旧経営陣側の主張が真っ向から対立した。原発事故を巡り、東京地検は旧経営陣3人を嫌疑不十分で不起訴としたが、検察審査会が14年に「起訴相当」、15年に「起訴すべきだ」と議決し、指定弁護士が16年2月に強制起訴した。検察当局が起訴を見送った事件で有罪を立証するハードルは高いとされ、強制起訴に至った事件での有罪は2件にとどまる。